キンバリー・パース『ボーイズ・ドント・クライ』

キンバリー・パース監督の『ボーイズ・ドント・クライ』(Kimbery Peirce, Boys Don’t Cry, 1999)を観た。

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ブランドン・ティーナというトランス男性の実話をもとにつくられた作品。どれだけ事実に即しているのだろうか気になるところ。いろいろと調べたい。ブランドンのウィキペディアが充実している。

アメリカの地方の文化や雰囲気、軽犯罪、ホモフォビア、トランスフォビア、メディアと警察権力が複雑に絡まりあった事件であったのだということが窺い知れる。この作品では、加害者の二人は頭のおかしい人物であることが強調されていたが、それは確かにそうだろうと思いつつ、でも彼らの動機というか心理をもっと掘り下げて考えることもできるのではないかという印象を抱いた。つまり、単なるヘイトの問題ではなく、ということ。なんとなく鍵は「男性性」なのだろうという気がする。

終盤のむごいシーンは直視できなかった。久しぶりにこんな経験を味わった。ただ、最後の銃殺のシーンはそれほどでもなかったのだが、それはなぜなのだろう。大体結末がわかっているからだろうか。

(5/11/2017)